管理人より

 このページに掲載される「国際化学肥料ニュース」は、管理人がインターネット、各国の紙媒体から収集した化学肥料に関するニュース等を要約し、日本語に訳したものです。
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1月の国際化学肥料ニュース

* ドイツK+S社がカナダSaskatchewan州のBethune鉱山から産出した粒状塩化加里を初めてドイツに逆輸入する。1月23日ドイツに到着する予定。Bethune鉱山は昨年5月完成、6月から正式稼動した。今まで中国やインドに輸出しているが、EUに輸出するのは初めてである。

* ノルウェーのYara社はインドTata Chemicals(TCL)社の尿素事業の買収を完了したと発表した。TCL社はインド国内に1尿素工場があり、年間70万トンアンモニア、120万トン尿素を生産する。買収金額4.21億ドル。Yara社はこれによりインド進出の橋頭堡を確保した。

* アメリカはMosaic社のフロリダPlant City工場の閉鎖に伴い、1月にロシアPhosagro社から2船、モロッコOCP社から4船、サウジアラビアから1船、セネガルから1船合計約30万トンDAPを輸入することが決定した。

* インドのりん安需要が旺盛で、12月末現在のDAP在庫量が40万トンしかなく、この10年間最低の在庫量であった。しかし、インド政府の肥料補助金政策と小売価格規制政策では、CFR380ドル/トンを超えると、輸入商社が赤字になる恐れがある。1月国営のIPL社とKribhco社がサウジアラビアとヨルダンからCFR390ドル/トンの価格で10.3万トンDAPを緊急輸入する。りん安不足を解決するため、インド政府は規制されている小売価格を上げる検討するが、モロッコOCP社と第1四半期の粗りん酸輸入価格が確定されない限り、現行最高小売価格の変更がないという。

* インドNLF社が昨年12月22日開札された尿素入札は、最終決定購入量38.7万トン、すべてイラン産である。

* 新年を過ぎ、塩化加里の国際価格がさらに上昇した。1月ブラジル向けのCFR価格が295ドル/トン、クリスマス前の280~285ドル/トンより10~15ドルも上がった。また、ヨーロッパ市場に対してロシアUralkali社はCFR270ユーロ/トンを設定している。東南アジアでは非需要期であるため、価格変動がないが、インドネシアは1月に塩化加里の入札があり、落札価格が上がる可能性がある。

* 中国税関の最新データによれば、2017年11月の化学肥料輸出量が8%減の206万トン、4.9億ドル。その内訳は硫安72万トン、尿素36.5万トン、NP化成肥料7万トン、重過リン酸石灰8.9万トン。一方、11月の化学肥料輸入量82万トン、2億ドル。

* IFA(国際肥料工業会)の2017年世界加里肥料生産能力調査報告によれば、2017~2021年大体30のプロジェクトが完成し、そのうち新規鉱山9か所、残りは拡張・増設である。世界加里肥料生産能力が2016年の5,470万トンK2Oから2021年に6,550万トンK2Oに増加し、純増加量1,100万トンK2Oであると予測される。そのうち820万トンはロシア、カナダ、トルクメニスタン、ベラルーシと中国の新規鉱山、360万トンは既存鉱山の拡張と生産工程の改善改良による増加分である。また、ドイツ、イギリスとアメリカの老朽した鉱山の閉鎖により100万トンの生産能力が除去される。

* 中国新疆ロプノールに新たに加里を含む鹹水層が発見された。地下1200mまでボーリング調査して200m以下の深度地層に14層鹹水層があり、加里資源量2.5億トンと推定される。

* アメリカMosaic社がブラジルVale社の肥料事業の買収が完了した。買収金額約14億ドル、予測の25億ドルに遠く及ばない。主な買収内容はVale社が所有するペルーBayovarりん鉱山、カナダKronau加里鉱山、ブラジル国内ほとんどのりん鉱山と港設備などである。なお、Vale社のCubatao肥料工場はノルウェーのYara社が2.55億ドルで買収した。