管理人より

 このページに掲載される「国際化学肥料ニュース」は、管理人がインターネット、各国の紙媒体から収集した化学肥料に関するニュース等を要約し、日本語に訳したものです。
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9月の国際化学肥料ニュース

* 9月17日、ベラルーシのBPC社は中国側と2018年度塩化加里輸入基本契約を締結したと発表した。契約価格はCFR290ドル/トンで、先月BPC社とインド側との2018~2019年度の塩化加里基本契約と同じ価格である。前年度のCFR230ドル/トンに比べ、60ドル/トンの値上げである。数量が未発表。慣例として、他の加里大手メーカーも逐次中国側と同じ価格で2018年度の塩化加里輸入基本契約を締結する。

* 南アジアのリン安市況が安値で推移している。9月1週目、インドが国際市場からCFR428ドル/トンで20万トンDAPを契約した。そのうち5万トンが中国産、残りはヨルダン、サウジアラビア品である。インドが今年4月からすでに国際市場から420万トンDAPを購入した。また、パキスタンも通貨安の関係で、DAPのCFR価格が435ドル/未満に限定される。

* 9月に入って、尿素の国際価格が上昇し続いている。バングラデシュはすでに2回の尿素入札を行い、普通尿素と大粒尿素それぞれ10万トンを契約した。その最低応札価格は普通尿素ではCFR365.87ドル/トン、大粒尿素では365.90ドル/トンである。また、第4四半期に計45万トン尿素を購入する予定である。ヨーロッパでは大粒尿素のイギリスとアイルランド向けの価格がCFR340ドル/トンに上がった。
   尿素の市況が上がったことで、8月末から中国産尿素の輸出も回復したようである。8月末から9月第1週までの2週間だけで計10.5万トン尿素の輸出を契約した。

* インドからの消息によれば、Nagarjuna Fertilizer社の130万トン尿素生産ラインの定修で、8月国内尿素生産量が201万トン、前年同期より9万トン少ない。9月1日現在の尿素在庫量が46.1万トン、港にある輸入尿素47.6万トンを加え、100万トン未満で、近年来最小である。逆に8月の販売量が208%増の303万トンである。2018~2019年度インドの尿素消費量が3000万トンを超える予測で、200万トン以上が不足で、追加輸入が必要である。次回の尿素入札は9月末に行うだろうと推測される。

* 9月第2週に入って、りん安の国際市況が東と西半球の格差がさらに拡大している。インド通貨の下落で、NFL社のDAP購入価格がCFR425ドル/トンに引き下げられ、政府に規制されているDAPの国内小売価格が引き上げされる可能性が高くなる。一方、アメリカと南米ではりん安の需要が高くなり、輸入価格も高止まりの状態である。モロッコのOCP社はCFR455ドル/トンでブラジルに15万トンMAPを輸出し、ロシアもアメリカにMAPを輸出した。ただし、アルゼンチンはインフレと外貨不足で、りん安の輸入を一時中断したようである。

* 中国税関の速報によれば、8月の化学肥料輸出量が1.8%増の217.9万トン、金額が18.6%増の6.29億ドル。一方、8月の化学肥料輸入量が56.7万トン、金額1.73億ドル。

* ロシアのAcron社が上半期の業績を公表した。売上高が5.3%増の494.1億ルーブル(約8.4億ドル)、税引き前利益が157%増の47.5億ルーブル(約8100万ドル)、純利益が76%増の34.3億ルーブル(約5800万ドル)。利益急増の理由は化学肥料輸出価格の高騰と生産コストの引き下げである。