管理人より

 このページに掲載される「国際化学肥料ニュース」は、管理人がインターネット、各国の紙媒体から収集した化学肥料に関するニュース等を要約し、日本語に訳したものです。
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8月の国際化学肥料ニュース

* 8月16日、中国最大の加里企業塩湖社は債権者から裁判所に強制破産が申請された。塩湖社は1958年に創立した青海加里工場を前身とする国営企業で、1997年8月中国深セン株式市場に上場した。設立してから60年間生産された塩化加里が4000万トン以上、現在年間塩化加里生産能力500万トン。しかし、多角化のためリチウム、マグネシウム、セメントなどに進出したがことごとに失敗して、2017年赤字41.59億人民元(約5.92億ドル)、2018年赤字34.47億人民元(約4.9億ドル)、2019年上半期も4.2~5.5億人民元(約0.60~0.78億ドル)の赤字が予測される。2019年3月末の流動資産114.19億人民元に対して流動負債額316.64億人民元に上り、返済不可能の状態に陥った。最盛期の株価1株107.69人民元に対して、8月16日の株価が1株5.88人民元に下がった。

* ドイツのK+S社が第2四半期の業績を公表した。売上高が8%増の8.79億ユーロ、EBITDAが24%増の1.3億ユーロ。

* 8月第2週のりん安市況がさらに悪くなった。その理由はサウジアラビアの生産量増加とインド、パキスタンの在庫増、ブラジルとアルゼンチンの需要減である。
 東半球では、インドの7月末現在のDAP国内在庫量193万トン、港保税区在庫量67万トン、合計270万トンもあり、DAP輸入の価格交渉に有利な立場に立っている。インドIRC社が中国からCFR347~349ドル/トンで5万トンDAP、IRM社がロシアからCFR347ドル/トンで3万トンDAPと化成肥料を購入した。パキスタンが中国からFOB340ドル/トンで5万トンDAPの輸入を契約した。
 西半球では、アメリカのMosaic社がFOB327ドル/トンで南米に4万トンDAPとMAPを輸出し、モロッコのOCP社は3船のDAPとMAPをブラジルに輸出する計画である。なお、ブラジル粒状MAPのCFR価格が340~345ドル/トンまで下がった。

* ロンドンに上場しているエリトリアのDanalali社はアフリカ輸入輸出銀行から4200万ドルの信用保証を得て、Danakil盆地にあるKurly加里プロジェクト専用の発電所を建設すると発表した。アフリカ輸入輸出銀行はKurly加里プロジェクトのためにすでに2000万ドルをDanalali社に融資した。

* ロシアのUralkali社との価格交渉が不調で、中国とロシアの塩化加里国境貿易が6月から停止したままである。中国税関の統計データによれば、今年上半期の国境貿易で絵の塩化加里輸入量が20%減の47.1万トンしかなく、2009年以降最低の数量である。通常、国境貿易を通じて入った塩化加里が総輸入量の15~20%を占める。噂によれば、9月から国境貿易が再開するが、現在交渉中の2019~2020年塩化加里輸入基本契約の行方に影響され、年内再開できない可能性もある。

* ヨルダンのAPC社は8月から南米に赤粒塩化加里を輸出し始めると発表した。この赤粒塩化加里は死海の鹹水ではなく、死海に近いAl Lisan地域の地下から採掘されたものである。APC社はすでにヨルダン政府と契約を結び、加里資源の採掘プロジェクトを始めた。完成すれば、年間45万トンの塩化加里生産能力を有する。

* アメリカのMosaic社はカナダSaskatchewan州にあるColonsay加里鉱山を一時閉鎖すると発表した。その目的は生産コストの削減である。Mosaic社は同じSaskatchewan州にあるEsterhazy K3加里鉱山の増産を図り、設備が老朽化したColonsay鉱山が休止しても生産量に影響がないとも強調した。Colonsay鉱山の一時閉鎖により、約300名の従業員が一時解雇される。

* イスラエルICL社が第2四半期の業績を公表した。天候不順のため、加里生産量が17.1%減の111.7万トン、販売量が14.2%増の125.2万トン、売上高が4%増の14.25億ドル、純利益が33.6%増の1.51億ドル。